心をビンにとじこめて

心をビンにとじこめて

オリヴァー ジェファーズ:さく・え(あすなろ書房)

つらいきもち、かなしいきもちはみんなビンの中にしまっておきましょう。これで、心は安全。もうきずつくことはありません。

深刻なテーマだし、大人っぽい作品なのかと思って読んでみると、

カラッとした明るい仕上がりになっています。

子どもも充分楽しめます。

主人公の少女は、大好きなおじいちゃんの死をきっかけに

心をビンの中にとじこめてしまいます。

こころは傷つかなくて平穏な日々をすごせますが、

何にも感動しないし、心ときめかない。

オリヴァー ジェファーズの作品を紹介してくれたのは

イラストイラストレーターの、たかおかゆみこさん。

最初、読んだときは、

「オリヴァー ジェファーズって、ベタな話を書く人だな」という

印象だったのですが、

読んで1週間ぐらいすると、心にひっかかる何かがでてきて、

もう一度、読みたくなる。

この作品もそんな中のひとつ。

子どもだって、凹むこともあるんですよ。

いろんな経験・体験をしている途中の人間だからこそ、

挫折はいっぱい。

失敗は成功の母。

挫折は新しい世界への第一歩。

「心」という目にみえないものを

うまく物語にした、ユニークな作品です。

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『チャームアップ・ビーズ!1 クローバーグリーンで友情復活!』

チャームアップ・ビーズ!(1)クローバーグリーンで友情復活! (フォア文庫)

宮下恵茉・さく 初空おとわ・画 童心社

小学4年生のすみれ(女子)が主人公。

誕生日にケータイ電話が欲しいっていったのに、

プレゼントされたのは、お父ちゃんのお古の黒いごっついケータイ。

電話もつながらないし、メールもできないケータイ。

部屋で落ち込んでいたら、クローバー型のビーズチャームを発見。

お古のケータイにつけたら、なんと、かわいいグリーンのケータイに大変身。

しかも、モッチと名乗る子から不思議なメールが届きます。

テンポのある物語展開です。

「本を読むのが苦手」という子でも楽しく読めるように工夫されている作品。

登場人物もみんな個性的。

特に、ケータイコンシェルジュ(ケータイの使い方を説明してくれる)のパンダが

私のツボにはまりました。

シャルル=ミラクリーヌ一世という名前のパンダで、大阪弁をしゃべります。

著者の宮下さんは、大阪出身なので、大阪弁はおてのものです。

小学生とはいえども、いまどきの女の子同士のおつきあいには、

悩みはつきもの。しかし、変なルールもあるんですね。

「ケータイメールの返信は、3分以内」とか・・・。

私が小学生だったら、完全に仲間はずれ状態やな^_^;

女の子同士のおつきあいに悩む女子生徒みんなで読んでくれれば、

仲良くできるアイデアが思い浮かぶはず!

かといって、お説教くさい物語ではありません。

「がはは〜」と笑いながら、「あ、そうか!」と気づけるような物語です。

この作品は、シリーズ物として今後も継続していくそうなので、

ぜひ、記念すべき1巻目、読んでみてね。